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10日間でポーランド1周 | 世界遺産・ヴィエリチカ岩塩坑

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ワルシャワからの夜行バスを降りて、クラクフ到着が午前4時半。
まだ薄暗く人影もないクラクフの町をフラフラして、(図々しくも)宿泊予定のホステルでシャワーを借りてスッキリしたら、早速クラクフ近郊の世界遺産のひとつ、ヴィエリチカ岩塩坑へ向かいます。

そんなわけで、ヴィエリチカ岩塩坑への行き方や見どころなどをまとめてみました。

ヴィエリチカ岩塩坑に行く前に

クラクフ市街からヴィエリチカ岩塩坑までは10kmほどとそれほど遠く離れてはいませんが、現地までの交通やツアーなど諸々の事情により少なくともまるまる半日は時間を取られます。
ちょっとした遠征になるので準備が必要なところも。

歩きやすい靴必須

坑道ツアーは最初に350段の階段を下ったあと、2〜3時間歩き続けます。
坑道内の道は比較的歩きやすくできてはいますが、上記に耐えられる靴を選びましょうね。

夏でも上着の用意を

岩塩坑の中は1年を通して14度〜16度前後の気温が保たれています。
ポーランドの夏の暑さはなかなか厳しいですが、そのままの格好で坑道に入ると凍えます。
何か羽織れるものを持っていきましょう。

その他

食べ物・飲み物は岩塩坑の施設内で割と簡単に入手できますので、そんなに心配いりません。
トイレも施設内とツアー中に立ち寄れますので、大きな心配をする必要はないと思います。

ヴィエリチカ岩塩坑へのアクセス

さて、ヴィエリチカ岩塩坑へのアクセス手段は主に3つ。

  • 電車
  • バス
  • ミニバス

です。 私はミニバスを利用しなかったので、電車とバスについて簡単に説明しますね。

電車

電車でヴィエリチカ岩塩坑に向かうメリットは、迷わないこと。
クラクフ中央駅からWieliczka Rynek Kopalnia行きに乗車して、終点で降りるだけの簡単なルート。
反面バスに比べて本数が少ないので予定に合わせて時刻表のチェックは必須です。

時刻表のチェックはこちらから。

Wyszukiwarka połączeń kolejowych

Z:(出発地)に KRAKÓW GŁÓWNY
DO:(目的地)に WIELICZKA RYNEK KOPALNIA

を入力して日付と時刻を設定すると、電車の発車時刻と到着時刻を教えてくれます。

バス

電車に比べると本数が多いですが、乗車/降車場所に若干注意が必要なのがバスでのルート。

ヴィエリチカ岩塩坑行きのバスは304番です。

時刻表はここから見れるんですが、

http://rozklady.mpk.krakow.pl/?lang=EN&akcja=index&rozklad=20171118&linia=304__1

バス停が若干見つけにくいので地図をここに。

Wieliczka Kopalnia Soliという停留所で降ります。
ときどきルート変更があったりしてバス停が変わることもあるようなので、乗るときに運転手さんに「ソルトマインに行きたいので、降りるバス停を教えてね」と声をかけておくといいかもしれません。

電車・バスを降りたら

ヴィエリチカ駅またはバス停からヴィエリチカ岩塩坑の入り口への地図は、こちらからダウンロードできます。

https://www.wieliczka-saltmine.com/files/zwiedzanie/poradnik_zwiedzajacego/jak_dojechac/zmiana_304/kopalnia-soli-wieliczka-zwiedzanie-poradnik-zwiedzajaceg-jak-dojechac-zmiana-304-mapka-do-pobrania.jpg

当日券を買うなら朝イチで

こちらの坑道内は全長300kmにも及ぶ複雑な構造で、観光客だけでウロウロすると間違いなく遭難します...

ということで、坑道内は必ずツアーガイドと一緒に行くことになります。
つまり、入場時間と人数に制限があるんですね。

Sprzedaż biletów dla turystów indywidualnych

一応ここからネットで予約もできますが、公式サイトは「事前予約はしなくていいよ!!」と何度も書いていたのでその言葉を信じて予約なし、当日券で入ることにしました。

人気の観光地のため当日券を買おうとするとチケット売り場が大行列に… との噂もありましたが、実際に行ってみると私のほかは誰も並んでいませんでした。私が訪れた8月はまだまだ観光シーズンのはずなんですけど…? 

一応、初回のツアーに間に合うように、早めに出かけたせいでしょうか?
ツアーを終える頃には確かにチケット売り場に行列ができていたように思いますので、事前予約なしならできるだけ早い時間に訪れましょうね。

入場料89PLN(写真撮影をしたい場合はさらに+10PLN=99PLN≒3000円くらい)と、ポーランドとは思えない強気な価格設定ですが、単なるボッタクリではないようです。
その理由はのちほど明らかになりますので、とりあえずはツアーに向かいましょう。

前半戦・坑道ツアー

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さて、最初にこのながーい階段を下るところからツアーが始まります。
この階段だけで350段、地下135メートルまで到達。帰り道が心配になりますが、帰るときはエレベーターですから心配しなくて大丈夫です。

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坑道内には岩塩坑の伝説や、岩塩を採掘する人たちのさまざまなモデルが展示してあります。

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古くからこの岩塩坑にはいろんな人が訪れていたらしく、有名人は岩塩の彫刻にされていたりします。こちらはドイツからはるばるお越しのヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテさん。

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聖キンガ礼拝堂

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ツアーの中盤あたりでヴィエリチカ岩塩坑のハイライト、聖キンガ礼拝堂に立ち寄ります。彫刻も、シャンデリアも、全部岩塩からできています。さすが。

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テレビや写真で見たときよりも薄暗いし、彫刻の出来もイマイチ… と思う人もいるようですけど、芸術家でもなんでもない坑夫たちが信仰のためにみずから彫り上げたものだと思うと、また別の価値が見出だせるんじゃないでしょうか。

なお万一チケット購入時に写真の撮影許可証を買い忘れてしまった場合でも、ここで写真の撮影許可証を売ってもらえるので安心です。

フリーダムな地下空間

他にも、1000年近く続いた発掘のために坑道の中には広大な空間が出来上がっていることも。
ここはイベントホール。貸切料100万PLN(3000万円くらい?)で結婚披露宴なんかに使われることもあるようです。

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また、こういった高い天井を活かして「地中で熱気球を浮かせる」という試みもなされたそうです。これはギネスブックにも記録されたとか...

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岩塩坑内には数多くの池がありますが、いずれも高い濃度で塩分が溶け込んでいます。非常に高い浮力が得られることから、ウインドサーフィンや橋の上からバンジージャンプを楽しんだりと...

地中でできるありとあらゆることをやり尽くしています。
今までどんなアクティビティが行われてきたか、詳しくはこちらにまとまっていますので、興味がありましたらどうぞ。

Occasional Events - “Wieliczka” Salt Mine - tourist attractions of Malopolska

地下にある文化遺産というと非常にデリケートな環境にあって(マルタのハイポジウム神殿とか、フランスのラスコー洞窟とか)そうそう無茶なことはできないんじゃないか... と考えていましたが、そんな予想に反して、ヴィエリチカ岩塩坑は非常にフリーダムな空間でした。

もちろん、こういったアクティビティが自由に行えるのも、莫大な費用をかけて空調設備を整えるなど、大きな努力があってこそ。
かつての坑道は充満するメタンガスによる爆発の危険と常に隣り合わせだったそうです。一時期は環境の悪化から危機遺産リストに名前が挙がったことも...

今では換気や空調設備を十分に整え、以前のような危険はなくなったようですが、この高い高い入場料も、安全な環境を維持するために欠かせない費用というわけなんですね。

休憩・おみやげタイム

ここで前半の坑道ツアーは一旦解散し、休憩タイム。おみやげの調達や腹ごしらえなど自由に過ごせます。

岩塩を使ったバスソルトや石鹸、スクラブなどは価格もお手頃で、おみやげにはもってこい。
レストランも手頃な値段でポーランド料理が楽しめる、観光客にやさしい仕様となっていますので、意外とオススメできます。

後半戦・ミュージアムツアー

実は、岩塩坑ツアーには後半戦・ミュージアムツアーがあります。
こちらのツアーは自由参加のため参加せずに帰っていく人も多いようですが、せっかく100PLN近い入場料を払ったのですから隅々まで舐め尽くさない訳にはいきません。もちろん参加します!!

前半の坑道ツアーでは岩塩坑そのものについての情報が主でしたが、こちらのミュージアムツアーでは主にヴィエリチカの村の発展やヴィエリチカの坑夫たちなど、岩塩坑とそれを取り巻く人々や環境が展示の中心となっています。

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ヴィエリチカで発掘されたさまざまな塩の結晶や、

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坑道内に置かれていた十字架などを集めた部屋も。
坑夫たちにとって信仰はいつでも大切なものだったようです。

ミュージアムツアーに参加すると最初の入口と違った場所から出ることになりますが、ガイドさんがもとの入口まで連れ帰ってくれますので心配なく。

そんなわけでヴィエリチカ岩塩坑は入場料は高いものの、冒険心をかきたてる素敵なツアーを満喫することができました。

次の目的地はクラクフ近郊のもうひとつの世界遺産、アウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所です。