ベルリンでひきこもり

毎日ベルリンでひきこもり。ときどき旅にでかけます。

10日間でポーランド1周 | ドイツ騎士団の本拠地・マルボルク城

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ついにやって来ました、世界遺産マルボルク城!
現在も残る中世ヨーロッパ最大の城塞は、見応えがありすぎて困る。

マルボルク城へのアクセス

まずはマルボルク城へのアクセスについて。

マルボルク行きの列車はグダニスク中央駅から出発し、40分ほどでマルボルク駅に到着します。料金は片道13.5PLN。
しかしここは片道チケットよりも「8時間券」16PLNを購入することをオススメします↓

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Bilet ważny 8 godz. od 13:57 = Ticket valid 8 hours from 13:57 = 13:57から8時間有効

このチケットがあれば打刻後8時間はグダニスクーマルボルク間は乗り放題。
往復がこれ1枚で済むので片道チケットを2枚買うよりも11PLNお得になります。

マルボルクでゆっくり食事をしたり、マルボルク城以外の史跡を周る場合には時間が足りないかもしれませんが、マルボルク城だけを見て帰る方にはおそらくこちらで大丈夫。
ただしこの切符で乗車できる列車の種類が限られていますので、そこだけ注意が必要です。

列車の種別のこと

グダニスクーマルボルク間を走る列車にはいくつか種類があります。
列車の種類は便名の最初につくアルファベットから見分けることができますが...
(例:R 50644、IC 5608 など)

  • R...普通列車。
    比較的短距離を運行する各駅停車。
  • IC/EIP/TLK...特急。
    座席指定&特急料金がかかります。

このチケットでは"R"のつく列車以外には乗車できません。
グダニスクーマルボルク間は一見多くの列車が走っているように見えますが、Rはだいたい1時間に1本ほど。
うっかり乗り過ごして8時間の制限を超えてしまわないように、帰りの電車の時間を確認しておくのがベター。

時刻表の検索はPKP(ポーランド国鉄)のウェブサイトからどうぞ。
グダニスク中央駅は"Gdańsk Głowny"、マルボルク駅は"Malbork"で検索できます。
http://www.rozklad-pkp.pl/en

マルボルク駅で電車を降りたら、右手に向かって歩きます。そのうちマルボルクの市街地とともに赤いレンガ造りの大きい建物が見えてくると思いますので、そちらを目指しましょう。

そう、この巨大な建物こそが、他でもないマルボルク城なのです。

巨大すぎるマルボルク城

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どこを切り取っても巨大すぎて、写真に収めるのが難しいマルボルク城。

それもそのはず、マルボルク城は現在も残る中世ヨーロッパの城塞の中では最大を誇る城なのです。
その敷地面積は現在残る部分だけでも18ha。イギリスのウィンザー城3個半がだいたい収まります(ウィンザー城は現役稼働中の世界最大の城)。その大きさがなんとなく想像できるでしょうか。

第二次世界大戦でドイツ軍対ソ連軍の戦場となり城の50%以上がダメージを受けたと言われていますが、現在ではほぼ元通りに復元されつつあります。

ポーランド人の街並みと建物復興に対する情熱はすごい。

オーディオガイド必須

さて、マルボルク城に到着すると、城門手前にガラス張りの建物(ビジターセンター)があります。こちらでチケットを購入したら、チケットカウンター横のブースでオーディオガイドを受け取りましょう。

というのも、基本的に城内には案内表示が一切ありません。
ガイドなしでは見落としてしまうであろうポイントも多く、非常につまらない思いをすること請け合いです(もちろん何の予備知識がなくてもその大きさには圧倒されますが)。

ただしガイダンスの言語は英語・ポーランド語・ドイツ語・ロシア語・フランス語・スペイン語と、ヨーロッパ系言語のみ。
日本語オンリーで観光したい方はガイドブックを購入することを強く推奨します。

また、ビジターセンターにはロッカーとトイレもあり。マルボルク城はとにかく巨大ですので、できるだけ(いろいろな意味で)身軽になって見学したいところです。

ひたすらトイレを推すオーディオガイド

このオーディオガイドは指示に従って歩くだけで、城内の見どころが網羅できるすぐれもの。

しかしこのオーディオガイド、しつこいくらい何度も城のトイレに案内します。

トイレ1つめ。
騎士団総長のプライベートトイレ。

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トイレ2つめ。
キッチン責任者のためのプライベートトイレ。

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トイレ3つめ。
なんだったっけ...とにかくトイレ。

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トイレ4つめ。
その名もまさにToilet Towerにあるトイレ。トイレットペーパー(という名のキャベツの葉)のモデルつき。

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この向かいにももうひとつトイレがあり、そちらでは実際に座って記念撮影ができます。ぜひおためしくださいませ。

以前訪れたイギリスのボディアム城でも中世のトイレ事情は詳しく説明されていましたので、きっと人気のあるトピックなんでしょう。

マルボルク城の見どころ

トイレの話はさておき、マルボルク城は大きく分けて2つのパートに分けられます。

Middle Castle 中城

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城の有料エリアに入って最初に表れるのは中城(Middle Castle)と呼ばれる部分。
総長も含めた騎士団員たちの居住スペースとして、また政務を行ったりゲストを歓待したりと、城の機能の中核をなす区画です。

ドイツ騎士団は戦争と布教に明け暮れるだけでなく経済にも通じており、特にグダニスクの琥珀の流通を独占することで多大な富を蓄えていました。そのおかげか、床暖房システムやダイニングエリアと階下のキッチンをつなぐリフトなど、当時としては先進的なシステムがあちこちに見られます。

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城塞博物館の武具コレクションも見ごたえがあります。にもかかわらずこの写真しか撮らなかったのはなぜなんでしょうね??

High Castle 高城

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中城から跳ね橋を通って続く高城(High Castle)は修道院(Monastery)とも呼ばれ、歴代総長の墓所のある聖アンナ礼拝堂、戦争の爪痕が未だ残る聖マリア礼拝堂など、城の宗教的な機能を担う場所でした。

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ダイニングホールの床のタイルがとってもかわいい。

4時間でもまだ足りない

私は午前中グダニスクで悠長に過ごしていたため、マルボルクに着いたのは15:00頃。
閉場が19:00なので、4時間あれば十分だろう...と見込んでいたのですが、甘かった。
Middle Castle部分は比較的しっかりと見ることができましたが、High Castleはかなり駆け足での見学になってしまいました。あと1時間はゆっくり見ていたかったというのが本音です。

あと、閉場が近くなると係員が「早く出てけよ」と言わんばかりにソワソワしだすため落ち着いて見ていられないのも時間が足りなく感じる要因のひとつ...

オススメのビューポイント

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By Thomas Stegh CC BY-SA 3.0, GFDL, via Wikimedia Commons

このマルボルク城裏手の橋を渡ると、川越しにマルボルク城を臨むことができます。
川面に映るマルボルク城は必見&ぜひともカメラに収めたい風景。これだけのためにもマルボルク城へは天気の良い日に訪れるべき! ですね。

マルボルク駅横の小さなバー | Spiżarnia

帰りの電車の待ち時間をつぶすなら、オススメしたいのがマルボルク駅横にあるバー・Spiżarnia。
テーブル代わりのミシンが目印のレトロな内装がかわいらしいバーです。


This photo of Jazz Club Spizarnia is courtesy of TripAdvisor

店内はそれほど広くはありませんが、カウンターにずらりと並んだクラフトビールのセレクションはなかなかのもの。


This photo of Jazz Club Spizarnia is courtesy of TripAdvisor

ボトル入りのビールは1本7PLN〜8PLNほど、地物の生ビールは0.5Lで6.5PLNとお手頃です。
どのビールを選んだらいいか迷ったときにもカウンターのお兄さんが英語で相談に乗ってくれるのも好感度高いです。

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マルボルク城散策の後は、マルボルク産ビールで疲れを癒やしてみてはいかがでしょうか。

なんとなく思いつきで始めたポーランド旅行ですが、グダニスクとマルボルク城は本当に来てよかったと思えるところでした。大満足。
次も世界遺産、中世都市トルンへ向かいます。